15 April 四月十四日 なかなかにお財布事情が苦しくなってきた。いや、今月はもっと余裕だと思っていたのだけど、このアパートに住んで2年。どうやら火災保険の更新が必要らしく、それに結構持ってかれた。そして、給料日まではあと10日もある。会社へはバスで通勤なため、2,000くらいはりゅーとに持ってかれるだろう。いや、もっとか?うーん、怪しいぞ。 というわけで、午前中は金策に。といきたいが、それほどの策はなく、ただ家に眠っていたものをお金に換えに行くだけだ。学生時代、住んでたアパート近くの自販機で1,000円札で買い物をしたことが何度かある。その時、500円玉を含むおつりが出てくるわけだが、これがやっかいだった。どう考えても業者が仕込んでるとしか思えないのだが、出てきたのは500円の記念硬貨。南極観測50年と新潟県、福井県、佐賀県の地方自治の4枚だった。最初に出てきた時に、それを自販機に入れても受け入れなかったので仕方なく持ち帰ることに。南極と佐賀県はともかく、新潟県と福井県は持っていて気分が悪いものでもなかったからな。そして、大学を出て2年、幾度の金欠の末にこの度記念硬貨4枚、2,000円への換金となったわけだ。この感動がどれほどのものか伝わらないだろうが、感慨深いものだ。おっと、今日は稽古日だったのにもうこれほど書いてしまった。今日は仕舞いじゃ。 PR
12 April 四月十一日 日記といいながら、だいたい書きたい日は夜中まで出掛けており、帰ったらすぐ寝てしまっているので、こうして翌日の遅い時間に書いている。ありがちな話だ。 この日は夜中に予定があった。島村さんの演劇集団NAIの『紙風船』を観るのだ。しかし、土曜ながら仕事だったので早く片付けなければと働きつつ、開演が21:30と遅い設定なので時間の余裕は実は十分にあった。何だかんだ今週で一番ヘビィな仕事量をこなし、無事定時であがり、開演まで古町・万代で時間を潰すことに。えんとつ王の稽古は順調に始まったが、そろそろその次の公演に向けて脚本を書き始めねばと思っていたところ。まだぼんやりと構想を練っている段階なので、ここらでよろっと落とし込むかと思いつつ散策へ。万代橋そばの桜も見ごろを迎え、歩くのが楽しい。景色に思考を奪われながら、何となくここ最近の劇団員たちが話す様を思い出し、いくつかのシーンが沸いてくる。断片的だがぜひ見たいものだ。何としてでも脚本に落としこもう。そうこうしてるうちに、公演の時間だ。 『紙風船』は昨年参加した演劇大学で取り扱われた作品だったのもあり、自分との差異を感じながら大いに刺激的だった。創作意欲という点でもそうだが、なかなかに扇情的だった。うむ、楽しい。2本立てでそれぞれ20分程度の公演だったが、ちょうどえんとつ王に向けて短編の観客気分が味わえたのが収穫である。今週の稽古はよいもわるいもなく、色々試して遊んでいきたい。いやあ、愉快、愉快。
08 April 四月七日 先週末の稽古で役者を決め、今日が初合わせ……のはずだったが、そううまいことはいかないものである。体調不良やらバイトやらであえなく断念。まあこういう日もあるさ、焦ることはない。それよりも劇団内で体調不良者が続出していることの方が気がかりだ。近所の川縁も桜が咲き始め、視界が春めいては来たが昨日から気温がグッと下がっている。季節の変わり目には注意しないと。 稽古は主役の人が来たので、他を代役をたてながら進める。稽古のかたわら、代役をお願いした最近劇団に入った子の成長が楽しい。数か月前はたどたどしく台詞を読んでいたのが、今日は堂々としていた。劇団最年少であるがゆえに末恐ろしい存在である。 帰り道、就活の話題で盛り上がった。大学4年前後を多く抱える私事。らしい。私は今の仕事に就いてもうすぐ5か月になる。というのも大学を出て2年、すでに2度転職をしている。以前、私の父が転職を7回(8回だったか?)したという話をしたら「父親越えを目指そう」と言われたが、ぜひともその壁は越えずに済みたいものだ。とりあえず前職、前々職ともに半年前後で辞めているので、今の仕事が1年続いたら劇団員に盛大に祝ってもらうのだ。ケーキもホールで買っちゃうもんね。