12 April 四月十一日 日記といいながら、だいたい書きたい日は夜中まで出掛けており、帰ったらすぐ寝てしまっているので、こうして翌日の遅い時間に書いている。ありがちな話だ。 この日は夜中に予定があった。島村さんの演劇集団NAIの『紙風船』を観るのだ。しかし、土曜ながら仕事だったので早く片付けなければと働きつつ、開演が21:30と遅い設定なので時間の余裕は実は十分にあった。何だかんだ今週で一番ヘビィな仕事量をこなし、無事定時であがり、開演まで古町・万代で時間を潰すことに。えんとつ王の稽古は順調に始まったが、そろそろその次の公演に向けて脚本を書き始めねばと思っていたところ。まだぼんやりと構想を練っている段階なので、ここらでよろっと落とし込むかと思いつつ散策へ。万代橋そばの桜も見ごろを迎え、歩くのが楽しい。景色に思考を奪われながら、何となくここ最近の劇団員たちが話す様を思い出し、いくつかのシーンが沸いてくる。断片的だがぜひ見たいものだ。何としてでも脚本に落としこもう。そうこうしてるうちに、公演の時間だ。 『紙風船』は昨年参加した演劇大学で取り扱われた作品だったのもあり、自分との差異を感じながら大いに刺激的だった。創作意欲という点でもそうだが、なかなかに扇情的だった。うむ、楽しい。2本立てでそれぞれ20分程度の公演だったが、ちょうどえんとつ王に向けて短編の観客気分が味わえたのが収穫である。今週の稽古はよいもわるいもなく、色々試して遊んでいきたい。いやあ、愉快、愉快。 PR