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02 May

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14 May

五月十三日

▼本来なら「雨を聴いて眠る」の話として、原作の「菊花の約」の原拠である「死生交」の話をしたいところなんだけれども、日曜という貴重な時間を無為に過ごし過ぎて何の気力もないので、雑談混じりな日記でも書こうと思った。最初に日記らしいことをするが、すぎたにの日曜の午前中は忙しい。ニチアサやらを楽しみながら10時から12時までNHKの将棋番組に噛り付いているので、それ以外の事は何もしていない。それから12時をすぎてお昼をとり、ちょっとウダウダとしながら脚本のアイデアを頭の中で回しているうちに眠りについた。次に起きたのが20時である。割とガチ寝をしてしまったので、これから眠りにつけるか不安しかない。せっかくなので最近思ったことをとりとめもなく書き連ねていこうと思う。どうぞお付き合いください。
▼「雨を聴いて眠る」の稽古の進捗は順調だ。2カ月を切って、残すところあと1ヵ月半。限られた時間の中で、残されている伸びしろをどこまで回収できるかが楽しみなところである。同じシーンを何度も繰り返しながら、ちょっとした台詞の言い方や仕草にまで言及して進めている。お陰さまで、私事。の公演も第十回にきた。正直、ここ最近の公演は「これが終わったら演劇なんてやめてやる!」と意気込みながらやっていて、公演後の「面白かった。次も楽しみ」の一言で「じゃあもう一回くらいやろうかな!」と思って続けているので、ここまでこれたのはそう言って声をかけてくれる方々のお陰なので感謝してもしたりない。
▼別に大した話ではないから、軽い気持ちで読んでほしいんだけれど、今回の公演はぼくの死生観がよく出ているなと思う。物語に人の生き死にが関わってるから必然なんだけれども、ここまでしっかり触れるのは初めての事だからとても興味深い。別に登場人物に僕の死生観を代弁させているわけではないのでその点は安心してくれいいのだけれど、そういうところはひとつの楽しみところなのかもしれない。ただ言えるのは、そんなに宗教心は厚くないのだけれど、きっと仏教の影響は強く受けているのだろうと思った。学生時代は、年始にお寺にご挨拶しに行くような家庭に育って、ごえんさん(この呼び名で宗派と地域が特定できそう)から「お前は長男なんだからお墓を守って」とありがたいお言葉をもらっていた。まあ、今では盆も正月も帰省しない仕事についているので、もう何年もお寺には行っていないし、そもそも丸2年くらい帰省していない。先日、笹団子を送りつけたので許してほしい。
▼これを書いているうちに日付も変わって1時半になった。長い昼寝のせいで眠気もないが、明日は仕事なのでせめて3時間くらいは寝たい。おやすみ。まだ当分寝れないけど。
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24 April

四月二十四日

▼一昨日に初めて自作の短歌10首をまとめた短歌集「逆裏対偶」をこの日記にアップした。もし、未読な方が是非そちらを読んでくれると嬉しい。

四月二十二日。短歌10首「逆裏対偶」

今日はそのあとがき的なものを書きたいと思うので、よろしければお付き合いください。

▼僕は昔から俳句や短歌というものは苦手意識があった。中学、高校の古文は好きだったが、こと歌が絡むと途端に点数が取れなかった。さまざまな意味合いを17文字や31文字に凝縮しているのを汲み取ることができなかったのだ。そこから今に至るまでずっと嫌厭していたジャンルとして、根深く残り続けていた。
▼ところで、私は劇団私事。の脚本を第二回公演以降ずっと書いているが、自分の脚本への理解として「脚本は構成と詩行」だと思っている。そして、向き不向きで言えば、私は「構成」の方に寄っている脚本家だと自分で評価している。私は脚本の中で、プロットに重きを置いていると言えば分かってもらえるだろうか。因果関係やキャラクター造形がうまくいけば台詞も自然の生きたものになってくると信じて書いている。しかし、たまに「詩行」が優れた脚本を目にすると悔しい気持ちになる。「詩行」とは端的に言えば「台詞」のことだ。他人の芝居を観ていて、なんて魅力あふれる台詞を書くんだと震えることがある。リズムに富み、比喩や暗喩が豊かで、耳が心地よい。どうやったらそんな台詞を書けるんだと思ってしまう。ある分野では「演劇は耳で、映画は目で、小説は心で楽しむ」という考え方がある。そう言われるだけあって、演劇においての台詞のウエイトは重い。どこかの通信教育みたいなことをいうが、やはり弱点は克服していかないとという思いはずっとあった。
▼そして、短歌を書こうと思ったきっかけは、ある日twitterのRTで回ってきた短歌が面白く、その人の短歌集を買ったのが始まりだろう。目で見て、音で聴いて、意味を想像して、何と素晴らしいものなのだと驚嘆した記憶がある。それで、ふとした暇な時間に自分も考えてみるのも良いかと思って、3月下旬ころからスマホのメモ帳にほそぼそと書き溜め始めたのだ。
▼10首書き終えての感想だが、最初に話した通り苦手意識のあった短歌でも、存外楽しめて自分でも驚いている。そして、1首作るのに色んなことを考えるものだと思った。57577で心地の良いリズムや状況を限定しない文言から基本的な「てにをは」に至るまで、1文字単位でこだわることができた。客観的な評価は分からないが、その行為自体が自分にとっては財産となったと思う。劇団員など身近な人に直接感想を言わせたりしたが、「脚本やこの日記とは違って文体が柔らかく受け取りやすい。あと、無駄に女子力を感じる。」と言われた。後半はともかく、私の短歌に親しみを感じてくれるならそれ以上に嬉しいことは無い。まだ上手いと言わせられるようなものはできないかもしれないが、できれば継続してまたスマホにポチポチとためていこうと思うので、よかったら今後ともよろしくお願いします。
22 April

四月二十二日

最近ほそぼそと短歌を作ってました。10首たまったので、ここで発表したいと思います。ゆるやかに楽しんでくれれば嬉しいです。

「逆裏対偶」

釘で打ち付けられるのは楽だけど刺さる気持ちは少し痛い

気に入って欲しくて探して気が付いた あなたのことを何も知らない

今すぐに寝るのがいいと分かってる午前3時のネットサーフィン

コンビニで千円札を手に持って出来る限りの贅沢をする

ニヤついて仕事をくれるのはいいが何がそんなに面白いんだ

消えないと思っていた足の傷跡が2年経って薄くなっていた

打っても響かないというか まるでダメ 闇に向かって投げてる気分

自然治癒するかと思って放ってたらえぐれたままで冷えて固まった

古本を買う時店主が「この本は、」聞きたくなかった既読のあかし

0を1にも1を10にもできる1を-1にするのも



感想をくれる優しい方がいましたら下記の連絡先か、僕に会った時に直接言ってくれると嬉しいです。(すぎたに)
(メール)sg.tanishi@gmail.com
(Twitter)@11tanishi26