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24 November

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12 September

九月十二日

▼一昨日、劇団私事。の第九回公演「月が惑星」が終演しました。改めまして、今回の公演にご来場いただいたみなさまをはじめ、ご協力いただいたみなさまに多大な感謝を申し上げます。また、共に公演を作った劇団員と、音響オペで助力いただいた大塚くんにも感謝しております。昨日は落ち着く間もなく過ぎ去っていきまして、今日になって少しの落ち着きを取り戻したのでブログに手を伸ばしました。大したことは書きませんが、よければお楽しみ下さい。

▼今回の舞台は、親子の関係を地球と月の関係に重ねたものだったが、それは最初から狙ったものではなかった。この公演の企画が立ち上がる前に、私はこの公演のことを「サイクル」と呼んでいた。ご承知の通り、月ちゃんと先輩が初めて出会ったシーンで登場し、その後も月ちゃんの基本指針に関わるワードとして使われる。脚本の初期構想段階から、このサイクルを中心として練っていて、そして、そのサイクルを先輩に説明させるのに地球と月の関係性を用いた。その時にはまだタイトルが決まっておらず、今から4カ月前の企画時(脚本はまだ3割程度だった時)に、その先輩の台詞が劇団員たちの中でも印象が強かったために「月が惑星」というタイトルが発案された。それを受けて、脚本もタイトルに合わせたものへとベクトルを向けることとなったのだ。実のところ全ては私の遅筆が原因となるところなのだけれど、結果として公演全体のデザインに良い影響を与えてくれた。

▼アンケートや公演後のお帰りの際に「次も楽しみにしてます」との声をたくさんいただいた。その言葉が本当に嬉しい。脚本家として、演出家としての私は必要とされていることを認識させてくれる。しかし、今はまだ次の公演の時期も内容も何も決まってない。私事。の公演を旗揚げの頃から観ていただいている方からは「もっと私事。らしさを」という言葉もいただいている。私事。らしさ、私らしさとは何なんだろう。私は私事。の芝居のなかで「わたしーあなた」という紐帯を大切にしている。「わたしはあなたが認識して、実在する」ということを思いながら、また脚本を作るところから始めるだろう。

▼今回はこれまで。また、舞台でみなさんにお会いできることを楽しみにしております。今後とも劇団私事。をよろしくお願いいたします。それでは。
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