22 April 四月二十二日 仕事が非番日だった。昼過ぎまで所用を片付け、昼からはザキシマが来た。メインの用事はえんとつ王に向け、ホームセンターに下見に行くのだ。まあ、それだけならすぐ終わるのだが、今日は彼にとって最後のモラトリアムでもあった。盛大に遊んでやろうと思う。 この日、給料日二日前にして170円しかもっていない私は、晩にたまねぎだけのカレーを作るつもりでいた。それをご馳走するのは申し訳ないと思い、晩飯は各々で済ますことを伝えると、「肉、持っていきましょうか?」と慈悲深い返答が。後輩に甘えていく所存だ。 そうはいっても金が少なすぎる。前回の記念硬貨だけでは足りなかった。再び金になるものがないかをザキシマと二人で部屋の中を探す。そうして選ばれたのが漫画とDS、PSPのソフトだった。HCに行く前に中古屋へ行き、売却する。目玉は最近アニメが終わり、5月の最終巻の発売を前にした「四月は君の嘘」だ。こいつは1冊150円で売れた。なかなかに高い。ゲームは予想外なものが900円で売れ、時間カンストまで費やしたモンハン2Gが1円だったのが笑えた。しめて、そこそこの買取り価格になったので、勝ち鬨をあげるため、カレーの具材を買って具だくさんにすることに。肉も買ったので、彼からもらったものは返すことに。明日か明後日に唐揚げにするらしいぞ。 そうして、メインのHCへ。概ね内容は決まっているので、目星をつけながら店内をうろつく。ここは特に語ることがないくらいスムーズに終わった。しいていうなら、帰り際にお金ができて気の大きくなった私が、ザキシマにたい焼きを奢ったくらいか。「だからお金なくなるんですよ」と、たい焼きを頬張りながら彼は言う。全くその通りだ。 帰って来て、晩飯だ。あかりんから借りた「ヴァン・ヘルシングvsスペース・ヴァンパイア」を観ながら食べる。全く話が分からず、爆発して終わった。二人してなぜ爆発したのか分からず、巻き戻して確認したがそれでもよくわからなかった。晩飯はカレーと私の最近のブームであるもやしのナムルを作ったが、あいつ絶対もやし3分の2くらい食ったろ。遠慮しろよ。 そんなこんなで22時まで遊び、彼は明日の初出勤のために帰っていった。頑張れ。 PR