23 July 七月二十三日 一昨日の稽古の話。▼一昨日の稽古の話である。この日は事前に集まれる役者の人数が少なく、参加者も遅くなると分かっていて、稽古が始まるまでゆったりとした日だった。紹介は先送りにするが、実は前回公演「トんだ未来」後に劇団員がひとり増えており、彼(新メンバーは男性)が比較的早く稽古場に来たので2人でゆっくりと話していた。彼はこれまでの新メンバーとは一風変わっていて、劇団に入るにあたって一番やってみたいことを聞いたのだが、彼は「脚本を書いてみたい」と答えた。これまでの私事。は、旗揚げを除いて私の脚本を上演してきた。そんな劇団に入団した彼が、今後どのような活躍を見せるかをこっそり気にしてほしい。第九回では発揮されないが、次回以降で何かしらの形であなたの前に現れるに違いない。――と、話が逸れたが、そんな彼と脚本創作についてあれやこれやと話した。あまり他の脚本家と話す機会はないので、非常に新鮮である。また別の日の話だが、彼の書いた脚本を読んだ劇団員が「とても演劇的」と評していた。逆に、私の脚本は「ドラマ的」と言っていた。その言葉の含意についてはさらりとしか掘り下げなかったが、脚本を相対的に評価される機会も滅多にないのでコレも新鮮だった。▼そうこうしているうちに役者が集まり、稽古が始まった。少人数なこともあり、少し掘り下げた稽古になったと思う。また、今回の脚本が成立する前提について話した。私はtwitter等で「月が惑星」について、"現代家族"をテーマにしたものだと言っている。では、"現代家族"とは何か。語るに落ちるのは嫌なので限られた表現を使うが、今回の物語に登場する家族は2010年代だからこその存在だと思っている。是非、その点を注目してほしい。決して普遍的な家族ではないが、きっとそこには不変的な意味があると信じている。▼稽古終わりには、えべっち(劇団外では部長と親しまれている。「トんだ未来」の影響だね。)と来月閉店するラーメン屋に行ってきた。私が大学一年時に先輩に連れられてから、かれこれ8年経つ。泣くほど思い出深くはないが、初めて食べたときは翌日に腹を壊した。そして、今日の話。▼今日は仕事も稽古も無いので自由な一日だった。午前中に家事を済ませ、ニチアサを楽しみながら10:30からの将棋フォーカスを観る。テレビを見ながらabemaTVで藤井四段の対局の再放送を見つつ、将棋の勉強をしていた。今、書いていて思ったが傍から見れば異常な光景だ。午後からはえべっちと観劇をして、サイゼリヤに移動しドリンクバーと甘いものを楽しみながら感想などを述べる。そこから自分たちの芝居の話へ発展するのだが、彼はとても実直に話を聞く。こちらが適当に言っていることまで真剣な眼差しを向けるので、たまに申し訳なくなる。その後は、2人でスマホゲームをして解散した。新潟駅に送ってもらい、ジュンク堂に寄って将棋の本を数冊購入。帰宅して晩飯などをして、劇団員にメールを送ったり、音響の作業などをしてこうしてブログにまで手を付けている。充実した一日だ。他にも色々書きたいことはあるが、そうこうしてるうちに腕を切られてしまったので、今日はこれでやめにしよう。 PR